開催報告 上映会「最も危険な年」

12月9日(土)上映会『最も危険な年』を開催しました。

「最も危険な年」は、トランスジェンダーの子どもを持つアメリカの家族を描いたドキュメンタリー作品。トランスジェンダー排除と闘う姿を通して、日本にも通じるトランスヘイトの問題について考えさせられる作品です。

今回の企画は、【くにたち人権月間2023】及び【くにたち映画祭】のうちの1企画として開催され、定員を超えるお申込みがありました。


プログラムの予定では、映画を鑑賞し、その後心理カウンセラー熟田桐子さんのトークタイムを予定していました。
事前のテストはしていたのですが、思わぬ機器トラブルが発生し、上映開始までみなさまをお待たせしてしまいました。
急遽、熟田さんがトークを始めてくださることになりましたが、そのお話にみなさん惹きつけられ、会場からは笑い声も溢れていました。暖かい気持ちで上映を待ってくださったみなさま、そして、熟田さん、ご協力ありがとうございました。

映画上映

上映後のトークタイム

じっくり映画を見ていただいた後、熟田桐子さんによるトークタイム。会場にもマイクを回し、数名の方に感想やご意見を伺いました。

映画の感想を述べて下さる方、または普段感じていること、ご自身の家族や周囲のことについてお話される方もいました。

知識を得ること、安心して話し合う場所があることが大切であるということ、また、性的マイノリティ当事者にとっては、周囲に受け止めてくれる存在がいることがいかに大切かというお話がありました。

話している間、熟田さん、会場のみなさんが、優しくうなずきながら聴いている姿がとても温かく、印象的でした。

アンケートより

  • 映画もさる事ながらキリコさんのみりょくあるトークが素敵でした。
  • マイノリティの問題は、当事者が家族や身近な人にいない場合、想像力を働かせることは難しいのかなと思った。幼少期に自分の心と体のジェンダーの違いに気づき、親がその事実をうけいれたとき子供が光り輝く笑顔をみせたというシーンとても感動しました。
  • 当事者でない私こそ学ぶべきことと気付きました。素晴らしい映画でした。
  • ワシントンのトランスジェンダーの方たちと一緒に、自分たちのスペースを求めて議論とかかわっているように感じられる。ドキュメンタリーですけど、内部移入できる映画でいい映画だと思いました。熟田さんのお話やアドリブも楽しかったです。トラブルもよかったと思える気がしました。
  • 映画もゲストの熟田さんのトーク、話し合いも充実していて、とても良い会でした。告知をさらに広げられるとよいなあと思いました。
  • 非常に有意義な時間でした。言葉にならずとも皆で通じ合えるような良い気が流れていた。これが何かを生んでいくと信じています。
  • 熟田桐子さん、ステキでした。マイクをもった参加者の発信を受け止める間、感じがあたたかかった。市がユースの居場所づくりをしている事もよかった。大事ですよね!
  • とてもいい映画で見に来てよかったです。熟田さんのお話も等身大のお話をして下さって感謝です。今回はトランスジェンダーというテーマではありましたが、様々な差別の歴史を繰り返さないためにもマジョリティー側が無知なままではいけないし、常に特権を得ながら生きていることを認識しつづけることが大切だと思いました。

ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

ウインドウ展示開催中「アライウイークくにたち」

パラソルでは、「アライ※」についてもっと知り、ともに考えることを目指して、ウインドウ展示 「アライウイークくにたち」を開催中。
※【アライ】とは、英語で同盟や支援を表すALLY(アライ)からLGBTQ+を積極的に支援していく人のこと。

ウインドウ展示 アライウィークくにたち2023
【期間】2023年12月9日(土)~12月24日(日)
【場所】くにたち・こくぶんじ市民プラザ・ショーウインドウ
【内容】
・国立市PRIDE指標※の受賞について(2年連続受賞)
(※PRIDE指標は、任意団体work with Prideが2016年に策定した、セクシュアル・マイノリティに関する職場での取組みの評価指標)
・メッセージ展示
(パラソルスタッフが選んだ著名人の言葉・書籍内の一文などを展示)  
・パラソルのキャラクター「クニコーン」  

ぜひ、ご覧ください。