開催報告「ジェンダーや生きかたのモヤモヤを語る居場所作り(NWECフォーラム2023)」
国立女性教育会館主催、令和5年度「男女共同参画推進フォーラム」(NWECフォーラム)が、11月15日(水)~12月21日(木)オンラインにて開催されました。
行政、女性関連施設、企業、大学、学校、NPO、その他の任意団体等において、男女共同参画推進に携わる方及び男女共同参画推進に関心のある方によるプログラム出展が行われ、パラソルも出展をしました。
「ジェンダーや生きかたのモヤモヤを語る居場所作り」
オンライン講座に17名の方が参加されました。
パラソルでは、毎月1回定期開催している「ふらっと!しゃべり場」の事例を紹介。
ゲストスピーカーとして、オンライン連続講座による居場所作りを行っている「我孫子市市役所秘書広報課 男女共同参画室」 と、「あびこ市民活動ステーションあびじょカフェ」の職員さん計3名をお呼びして、意見交換を行いました。
後半は、事前アンケートで回収した質問などをもとに、安心・安全な居場所の工夫、どんな人が参加されるか、広報の仕方、効果測定の難しさなど意見交換。チャットにて参加者からの質問も伺いました。
すでに居場所作りを行っている方、これから始めたいと思っている方、居場所作りに関心のある方とともに、安心安全な居場所作りについて考える時間となりました。
アンケートより
- つながりたいという潜在的な気持ちを実際の行動につなげる場づくりや、つながりのルートづくりなど具体的な取り組みをお話しいただき、参考になった。
- ふたつの取り組みの背景や実際が比較しながら知れて、状況や環境に応じた事業が参考になった。こういう比較しながら検証するというのはいろんな可視化や今後への参考になってとても良いと思う。
- パラソルさんのふらっとしゃべり場、あびじょカフェの運営や参加者の様子がよくわかり、とても参考になりました。しゃべり場では、相談と事業の有期的な連携や、イメージキャラクターや刺さるキーワードを工夫して参加へのハードルを下げていることが印象的でした。あびじょカフェは、あび「女」と打ち出しているにもかかわらず、男性の参加があること、報告を啓発誌で公開し、さらにワーク教材としても活用できるよう工夫している点が目からウロコでした。コンテンツが何倍にも活かされますね!
- モヤモヤを持ち寄る場所をどのようにつくっていくか、広報していくか、どんな人に届けたいか。など、真剣に議論する場所にご一緒させていただき、自分もとても勉強になりました。大学で広報していただけると嬉しいです。
- くにたちのパラソルさんは、それを継続なさることで、いつでもしゃべりに来られる「居場所」にしていらっしゃる。拠点施設をお持ちでない我孫子市さんはオンラインを使って、参加できる範囲と可能性を広げておられる。
- 女性センターの仕事は、啓発と支援が両輪と捉えていたが、両輪をつなぐシャフトが無かった。啓発の中に行事があり「しゃべり場」もあったが、そこで語られた悩みを拾ったり、継続することで「相談」や「仲間づくり」という支援につなげることをしなかった。今後は、啓発と支援をつなぐ「居場所」の必要性についても広めていきたい。